面接で趣味を「映画鑑賞、音楽鑑賞」なんていうヒトに対して思うこと|Webディレクターの感想
中小規模の制作会社などでは、ディレクター自らが人事担当でもあったりする。
自身の制作チームスタッフを採用するのだからと、兼務を命じられる人も多いだろう。
私も過去に人事担当を兼務したことがあった。
面接時になどにおいて、どのような話しをすれば求職者(新米クリエイター)の「人となり」が垣間見えるのだろうか?と考えたりもしたが、業界話しと世間話をしていれば結構解かるものだ。
簡単なのは「趣味」などを聞いて話しを広げることが手っ取り早かった。
しかし、その応対において「映画鑑賞」「音楽鑑賞」というツマラナイやり取りが苦痛だったなぁ…とふと思い出した。
中には、ある種独特な趣向や考え方がそこに存在し、大変興味深い話しに発展していくこともないことは無いのだが、大体が自分が感じたタダの感想や趣味趣向を述べるだけのくだらない話しで終了することが多かった。
そんなつまらない人と一緒に働く必要など全くないので、こんな人との接見はこの日限りとなるのだが…。
「社会に出て働こう!」ましてや「クリエイティブな仕事に就こう!」というのだから、クリエイティブ制作の代名詞でもある映画や音楽について触れずに過ごしてきたなんていうのはレアケースであり、独自の感想や意見は持っているだろう。
その程度のことを「趣味は映画鑑賞です」「音楽鑑賞です!」とあたり前のように言えるのは、世間知らずも甚だしい。
しかもそんなヒトに限って「DVDで観ます。なぜならば、人に気を使わずに自分の世界に入れるからです・・・」などと、勝ち誇ったような持論を展開してくる。
正直、そんなことを言ってくるヤツ(もうヤツでいいか!)のことなんて「外出するという行動すら面倒で、暇を持て余して映画(音楽)を鑑賞している」タダの引きこもりの時間つぶしとしか思えない。
人に「趣味」といえるほどのことであれば、自分で映画館に足を運び、その鑑賞に時間とお金を掛け、公然という場において多少の窮屈さを感じながらその時間を楽しむのが本当だ。
人に阻害されない空間で、自分勝手な時間を過ごしてなにが「趣味」か!?
それは単に「暇な時間を、そうやって過ごすことが趣味なだけだろう?」
「趣味」の意味を履き違えている人が多いなぁ…と感じながら面接をしていたことを思い出した秋の夜長でした。
読了ありがとうございました。