「マタニティーマーク」の意味_結局は自分のため
2015/12/09
皆さんは「マタニティーマーク」というものをご存知ですか?
これは、2006年に厚生労働省が設定した「妊産婦さんに優しい環境づくり」の推進を促したもので、これによって、周囲に妊産婦さんへの配慮を示し易くしてくれています。
先日、私も電車内でこのマークのデザインされたキーホルダーを身に着けていた妊産婦さんが目に入ったことで、席を譲ることができました。
公共交通機関で、人に席を譲るというのは少し勇気のいる行為だったりします。
妊産婦さんだと思い声をかけるも、そうでなかったときのダメージは、双方にとってなかなか耐え難いものがありますから…。(汗)
そのようなリスク(オーバーだな!)のある社会において、こういったマークの存在が人の優しさを促してくれていると感じます。
しかしながら、このマークを身につけている人をバッシングする人たちも少なからず存在します。
「これ見よがしに、席を譲れアピールか!?」、「誰だって疲れているんだ!」とか…。はぁ~、分かってないなぁ…。
席を譲るほうが「得」
席を譲る行為について【席を譲られる=「得」】という考え方があるから、そのような感情になるんでしょうが…、違います。
席を譲るほうが「得」をするんです。
なぜならば、人に席を譲るという行為は「人に良いことをした」という事実が、「自分を誇らしげ」に感じさせてくれ、気分を良くしてくれます。これは単なる自己満足ともいえますが、この自己満足から得られる感情や、高揚は必ず何かに影響しています。(たとえば人とのコミュニケションの場において、気分の良い人の表情や感情は相手に好感を与えると言われています。)
逆に、席を譲る必要があると感じながらそれを実行しなかったときは、その日一日が「なんとなく気分が晴れない」なんてことになったりしますよね。これは私に限ったことではなく、誰もが感じたことではないでしょうか。
席を譲るというたったこれだけの行為が、自分とその周辺への感情に大きく影響をしているわけです。
誰に感謝される必要も無く、それについて自慢する必要も無く、はたまた譲る人に対して感謝を強請(ねだ)るなんてことではないのです。
このマークは「人に良いことをする」というきっかけを与えてくれる感謝すべきモノなのですから…。
読了ありがとうございました。