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WEBディレクターの本音ブログ

倫理観を養うことができなければWeb担当者にはなれない

      2015/09/08

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近年、日本企業に求められていることに「ディスクロージャー(情報の開示)」というものがあります。

これは、情報の偏在を解消し、情報不足によって不利益をかぶることがないよう公平を保つためのキーワードですが、情報がオープンになればなるほど、その情報の信頼性と安全性の課題が色濃くなります。

最近ではハッキング行為やコンピュータウィルスなどといった情報犯罪も増加しており、大きく報道されることも増えています。また、私たちの身近な問題としては情報の不正コピーといった行為があげられます。さらに、インターネット通販の普及によりプライバシー侵害(クレジットカードの不正使用、個人情報不正取得)なども深刻な問題です。

個人情報の取り扱い企業の課題

企業のWebサイト担当者が身近に捉える問題としては、個人情報保護に関する事柄が真っ先に頭に浮かぶことでしょう。
昨今では、ハッキングによる個人情報の流出問題が大きく取り上げられ、企業はシステム的な解決のため本格的に取り組みだしました。(とくに2011年SONYのプレイステーション個人情報流出事件は、日本企業に個人情報セキュリティの重要性を大きく訴えた事件でした。)

しかしそれから数年後、ベネッセの派遣社員による個人情報流出事件が報道され、社会問題となりました。

技術やシステムにより解決した問題もそこに人為的な活動や行動が付随している以上完璧とは言い切れません。

この問題は、まさに情報利用者の倫理観が影響したものとして大きな課題となっています。

情報に対する倫理観レベルの差

私は、様々な企業のWeb担当者にお会いしますが、情報倫理の面において未熟と感じることが多々あります。
個人情報だけでなく、ネット経由の文章のコピー&ペーストで論文を完成させたり、ネット検索した画像をWebデザインに使用したりと、情報の使いかた、またその行為自体の正当性など、様々な価値観が存在します

大部分は法律上の規制が存在していますが、急速に発展する技術と情報ネットワークに、法律が追いつかない部分も多々あります。その場合、それらの行為に歯止めをかけるのは、情報を利用する人々の倫理観に委ねざるを得ません。
しかし、その情報倫理観が高い人々と、そうでない人々の差が大きいのもこの分野の問題でもあります。

私たちは、情報化社会の倫理観を正しく身に付けるために日々努力を惜しまず、日進月歩する技術に目を向け、Web担当者として自身のアイデンティティを確立していくことが大切な責務です。また、Web担当者を任命する方の役責として、この倫理観を養うための課題を担当者に与えていくことが大切です。

Web担当者は、多いにしてインターネットの世界の精通者と見られる場合があります。「いえ、私はWebを担当しているだけですので…」ということで話をそらすのではなく、インターネットをより良くしていくために行動したいものです。


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