自社価値創造の重要性|事業成功とWebサイトの関係について考える
2015/09/24
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印鑑(はんこ)屋さんのウェブサイトを構築することになった時の話ですが、社長に「御社は印鑑(はんこ)販売を通してお客様に何を売っていますか?」と質問しました。
はじめは「なにを言っているんだ?」という顔をされましたが、企業価値やベネフィットのお話をさせていただくと、「あぁ、ウチは面倒を請け負っているんだよ」とニコリ。
印鑑(はんこ)作成・販売というのは、リピーターが何度も訪れるような業種ではなく、一度つくれば永久とはいかないまでも問題はそれほど発生しないということで「なかなか厳しい業界なんじゃないですか?」と聞くと、
だからこそ、いざ作るとなると「何をどうしたらいいか分からない」といったお客様が多いのだそうだ。
そういったお客様の「わからない」をすべて請け負い、対応するのがこの会社の営業スタンスで評判もよいのだとか。
具体的なターゲッティングが成功のカギ
この印鑑(はんこ)屋さんでは起業する人をターゲットとした販促宣伝を欠かさないのだという。
起業時は、企業の実印、角印、銀行印、企業名と住所と電話番号の入ったゴム印など数種の印鑑が必要となるからだ。
しかも、そんな起業活動の真最中に印鑑のために時間を割く人はそうはいないらしく、皆「面倒」と考えているから、その面倒をすべて引き受けているのだという。
たしかに、面倒を請け負うサービスは世に浸透しているが、このような印鑑(はんこ)を作成する人の状態までしぼって営業するとは勉強になります。
とはいえ、印鑑(はんこ)作成・販売では利益率も低く商売が厳しくなって「Webサイトに社運をかけて…」なのかと思ったら、そうではなく「顧客が増えてきたことで、ホームページでウチの商品を宣伝すれば営業活動も面倒がなくなるだろうと思ってね」とのこと。なんとも、とことん面倒に対して貪欲に問題解決を考える社長さんだと感信してしまった。
この印鑑(はんこ)屋さんは、印鑑(はんこ)作成・販売で信頼を蓄え、それを糧にお客様のあらゆる面倒を引き受け、収益をあげるビジネスモデルの構築ができていた。
この社長とお話ができたことで、あらためて「自社価値の創造」の重要性を感じました。
コレができていない企業の社長さんへ、私からの御節介なメッセージです。
読了ありがとうございました。