その作業はいつまで?|デザイン制作に納期を設定する絶対的な理由
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デザイン制作は「終わりがない作業」だと常日頃感じます。
それは、創り手自身の「納得感」が大きく影響し、クオリティ向上を理由とした細かな修正欲求が次々に湧き上がってくるからです。
また、この「納得感」は創り手だけに湧き上がる感情ではなく、その制作に係る人数が多いほど「終わり」が遠くなる傾向にあります。
そのような状況でもせっせと作業を行い、やっと終わりに近づいたと思うとまた「納得感」が揺るがされ、さらなる修正欲求に襲われます。
「納得感」は絶対に得られない妄想である
なぜいつまでも「納得感」が得られないのでしょうか。
それは、常に止まることなく流れている「時間」がもたらす絶対に達成できないものだからです。
それは時間と共に変化するトレンドもさることながら、それ以上に個人の「感性の変化」が大きく影響しています。
人の感性は『気分や考え方、価値観』によって変わります。
これらの要素は常に一定ではなく、数時間という単位でも変わりえる曖昧で不安定なものです。
このような感性の変化は、日々の出来事や考え方、見聞きしたことなどから変わった一種の「成長」とも呼べるもので間違いではありません。元の評価も変化した評価も、共に間違いではないからこそ「完成」しないということなのです。
故に、必要量を作成すれば完成という作業と違い、感性を基調とするデザイン制作には「終わりがない」という自体に陥りやすいのです。
次に進むために必要な「期間(納期)」の設定
期間(納期)という区切り線は、「納得感」に左右されずに次の工程に進む唯一の判断基準といえます。
「4日間でデザインを考案し、2日間で配色コーディネートを施し、3日間でカンプに起こす」という具体的なスケジュールが「納得感」に頼らず制作を完成に導きます。
「納期は決めずに、いいものができたら公開しましょう」
などという制作のスタンスでは、一向に完成しないものを制作していることになります。
デザイン制作は必ず期日(納期)を設定して取り組むことが必要です。
期日が決まっていないのであれば、それは「やらなくていい」ことかもしれません。
読了ありがとうございました。