「悪い知らせ」を人に言いたくなる心理を理解して”大人”になる
2015/09/08
ビジネスには「よい知らせ」と「悪い知らせ」がつきものです。
『大型案件の受注が決まった!』、『新たな企画が採用された!』などはポジティブなニュースで「よい知らせ」と位置づけられます。
反対に『案件が納期までに完成しない…』、『得意先から契約打ち切りの連絡が…』などは誰にとっても「悪い知らせ」と受け止められる内容です。
人は「よい知らせ」ほど人に伝えたくなり、「悪い知らせ」ほど話したがらないという心理が働きますが、「悪い知らせ」を自分の中に留めておくことが出来ない人も存在します。
なぜならば「悪い知らせ」というものは人を心理的に不安にさせるものだからです。
この不安が負担となり、少しでも和らげ楽になりたいという願望から、誰かに話すことで解決しようとするのだ。
Web制作だけでなく、様々なクリエイティブな制作活動において、各スタッフのモチベーション(情熱や意気込み)はその成果物に大きく影響します。
そんな制作チーム内に「悪い知らせ」という要素をひとつ投下しただけで、そのチームのモチベーションは下降し、生産性は確実に低下します。
モチベーションが低下した状態では、よい制作はできませんしよいビジネス活動も困難になります。
当然よいアイディアも出てこず、ネガティブな心理状態はすべてを悪化させていきます。
「悪い知らせ」をビジネスにおいてなくすことはできません。
しかし、制作チームをネガティブな心理状態にしないことは可能です。
心理的に負担とされている「悪い知らせ」をあなた自身が真摯に受け止め、周りをナーバスな心理状況にせず問題を解決することです。
これは、全てをあなた自身で受け止めろというわけではありません。(自分ひとりで解決できることならそれはたいした悪い知らせではないでしょう。)
関係者にネガティブな心理にならないよう、それをうまく伝え、問題解決を目指すということです。
このような行動が出来る人を俗に「おとな」といいます。
制作責任者やディレクターが「おとな」でなければならないのは、制作チームをこういった心理状況にさせず、たえずポジティブな制作ができるよう働きかける必要があるからです。
これは、あらゆる組織のトップに必要な能力であり、それが必要なポジションにアナタがいるという証です。
読了ありがとうございました。