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WEBディレクターの本音ブログ

ポジティブ思考が結果に影響するプラクティス_「アフリカで靴を売れ!」

      2015/09/08

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ポジティブ思考

考え方や見方が違うだけで、物事は全く逆に動き出すという話し。

これは皆さんがよくご存知の「コップに水が半分しか残っていない」か「まだ半分残っている」かという、1つのモノに対してどのように捉えるか?によって人の感情に大きく影響するという内容と近しいことである。

前向きなマインドコントロールは、たんなるポジティブシンキング(楽観的思考)に留まらず、最良の結果を出すための大きな要因とも言われている。

これを学ぶためのビジネス・プラクティスのひとつに「アフリカで靴を売る_靴マーケティング」ストーリーがある。

大手靴メーカーの販売企画に携わる2人の担当者が、販路拡大のための調査としてアフリカに現地視察に行った。

Aは「市場(ニーズ)は全くありません。アフリカには靴を履くという文化がないのです!これでは販路拡大にはなりません。
Bは「素晴らしい市場です!アフリカでは誰も靴を履いていません。この地に靴が普及すれば、大きな利益が見込めます。

全く同じ状況を調査してきたにもかかわらず、この2人の報告は以下の通り全く正反対のものであった。

これは、調査を行った人のモノの見方や考え方の相違が、報告の違いとなってあらわれている。

そして「企業トップがアフリカに販路拡大すると決定した場合、AとBのどちらが成果をあげることが出来たであろうか?」ということがプラクティスだ。

これはあくまでも、どちらが最良の結果を得ることが出来そうか?という問いと考えてよいだろう。

そこで着目するのはAとBの2つの考え方に違いにより、人の心理的行動にどれだけ影響をあたえるか?ということだ。
またこれは、その組織にA、Bどちらの考え方をする人が多いか?という、一種の企業文化を確認できるの物差しにもなる。

Aと考える人が多い組織では、このプロジェクトは絶対に成功しなかったといえるだろう。
これは集団心理学的の観点から考察されることで、「無理」と考えた時点で心理的な不安感から行動が萎縮し「成功」へのプロセスがトレースできないと推測されるからだ。

反面、Bと考える組織からは、目的に対して揺るぎがなく、プロセスが前向きに構築され、行動に関しての結果と問題の認識も自ずと解決していくような集団心理が形成されやすいことから良い結果を出し易い環境であるといえるだろう。

また、A思考の最悪パターンとして、B思考が異端児扱いされ、そればかりか「先見があまい」などと軽蔑され、心理的に保守的な行動の選択を無意識に行ってしまうという集団心理が働き、それが企業文化として根付いてしまうことだ。

その結果、長い年月をかけて何事に対してもチャレンジが出来ない組織体となってしまうことが懸念される。

A思考ではなく、B思考の企業文化を育み、チャレンジスピリッツを養い、発想に共感を持てるポジティブな組織を形成したいものだ。

読了ありがとうございました。


 - エッセイ, マネジメント, 理念と思想

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