ダメな経営者から学ぶ!プロセスを監視せず結果ばかりを追いかける悲しい経営者たち
2015/09/08
会社経営であれ、個人事業主であれ、自身の事業に関する収益性分析は欠かせない。
これは、自身のビジネスがどれだけ効率的に運用されているかを図るばかりではなく、展開している事業の発展性や継続性などを把握するためにも重要な評価となる。
しかしこれを、最終的に計上された数字だけで評価・判断している新米経営者や二世経営者、また、財務に疎いクリエイター兼事業主が多く存在していることに怪訝を感じる。
その方々は、その数字が計上された背景を理解しているのだろうか?
結局のところ、過去の実績とかけ離れていない数字が計上されているということに、満足や安心をしているだけなのだ。
それは今の経営、今の生活に支障がないからという思考が脳裏に存在するからといえる。
このようなスタンスの経営者に限って、積極的な経営ができないことが多い。それは、自身が積極的に行った戦略的な動きにおける結果としてその数字を受け止め、活動方向を修正していくという考えに至らないからだろう。
しかし、事業拡大が活発で、年々新たな展開を見せる企業の経営者は、その数字が計上された理由や、妥当性、またそのプロセスを評価することに長け、経営判断がすばやい。
彼らは、「何をしたから、収益が何%アップした、プラスされた」といったことを数字から判断し、また、数字に表れない効果・効用といったものを重視した評価を行う。
「Aという取組みをしていたことがきっかけで、Bという案件での収益性が向上した。」や、「Aというアプローチが、クライアントの信頼を育みB案件の獲得に繋がった。」などは、AとBのそれぞれの数字を見ているだけでは、因果関係が抑えられず評価や判断にミスリードを招いてしまう。
これらを把握するために、時間を費やすのが経営者なのだ。
前者をこのようなスタンスの経営者と比較してしまうと、雲泥の差を感じる。
これは、金銭的な危機に遭遇したことのない経営者に多い傾向ではないだろうか。
苦しい環境で成長を指揮してきた創業者と2世経営者が経営について比べられるのはこういった経験の違いも影響しているのだろう。
読了ありがとうございました。