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WEBディレクターの本音ブログ

大切な経営資源をドブに捨ててはいないか?

      2015/09/08


経営資源

Webサイトをリニューアルするにせよ新規で作るにせよ、そこにある最大の目的は「売上げ増加」「経費削減」この2つであることに業界問わず変わることはない。

売上げ増加は、Webサイトからの流入収益のことであり、見込み客の獲得機会損失の軽減によって導かれる結果と捉えることが出来る。
一方、経費削減はどういったことなのであろうか。ホームページを公開することと経費削減はまったく結びつかない要素ではないかと考えるホームページ担当者もいるかもしれないが、それは「NO」だ。
例えば、雑誌や新聞の折り込み広告に自社商品(サービス)の案内を出す場合の費用と、ホームページの構築を行う費用とを比較してみよう。

新聞の折り込み広告、スペース:A4の1/6程度、2週掲載で広告費:約40万の場合、
四半期に一度掲載する予定で

40万 X4回=160万

さらにこれを3年続けるとすると

160万 X3年=480万

と、れだけの費用を広報費として使うことになる。
しかも、問題なのはこの先だ。この折り込み広告にかけた効果、いわゆる費用対効果をどう測るかということだ。

効果の因果関係を見える化することが一番大切なこと

店舗サービスや、物品販売などであれば「広告持参でお訪ねください」などの対策で、効果の因果関係を突き止めることも出来そうだが、顧客に対し広告持参のメリットを与えなければそれも現実味を帯びない。(メリットを与えるとなると割引とかプレゼントとか、また別の経費が必要となる。)
広告を出していることで、それがどれだけのリターン(収益)に繋がっているのかが見えないのはマーケティングの観点からも問題だ。もしかしたらこの経費は意味をなしていないのかもしれない

しかし、ホームページも含めたインターネット広告であれば、リターンを測れないということはない。ユーザーのアクセスログやネット広告の表示率、クリック率など効果は数値化され見える化できる。これは企業の大事な経費を扱う担当としてはしっかりと把握しておきたい内容だ。

先の折り込み広告との比較のために、簡単に必要経費を計算してみよう。

ドメイン・サーバー代金_2万円 X 3年=6万
ホームページのリニューアル代金_80万
ホームページ管理運営代_月5万 X 36ヶ月=180万
Google Adwords_月3万 X 36ヶ月=108万
_______________________
合計=374万

各項目かなり余裕を持った金額設定をしたが、それでも約100万の予算が削減できる計算だ。

ホームページを公開しておくことで、それは継続的に広告を出していることと同じ効果を得ることが出来き、あとは、そのホームページにどう誘導し集客するかを考え、そこに予算を充てればいい。さらに、ホームページを主軸と考えた広報活動であれば、アクセスログの解析で費用対効果は必ず数値で収集でき、この数値から今後のマーケティング戦略が導きだされ、業績向上につなげていくことが可能となる。

企業のホームページ担当およびディレクターは、このように長期的な目線で費用対効果を考え、大切な経営資源を有効に活用していることに注意を払わなければならないのです。


 - マネジメント, 理念と思想

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