ビジネス心理を利用した報連相(ホウレンソウ)の最適な実行法
2015/09/08
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Web制作だけでなく、あらゆる制作工程には様々なトラブルが潜んでいる。
「技術」や「センス」、「言った」「言わない」などのトラブルは日常茶飯事で、「互いの時間感覚」や「品質レベル」の相違などWeb担当者やディレクターは、自身の経験からあらゆるトラブルを想像し未然に防ぐことが必要になる。
そのような状況の中で、ビジネスの基本とされる報連相(ホウレンソウ)をしっかりと押さえておけば回避できたであろうトラブルは多い。特にクライアントとの報連相(ホウレンソウ)においでは以下の内容はマスト事項である。
- 現在の進捗状況の連絡
- 提案内容の意味や説明
この2つが大切なのは、クライアントの心理を考えれば理解できる。
進捗状況の連絡
進捗はクライアント担当者が常に考えている最重要課題である。
なぜならば、彼らのいちばんの仕事は決裁者に詳細を報告することであり、決裁者がなにを気にかけるかという事を常に考え行動するかるからるからだ。そして彼等は、決裁者の重視することが「進捗状況」と知っている。
仕事ができるビジネスパーソンとは、上司からのアプローチの前にそれを実行し、速やかに報告できるよう準備しておくことが求められる。だからこそ、常に制作の進行状況を把握しておきたいと考えるのである。
クライアント担当者が、そのような心理のもとで行動しているというのであれば、あなたの行動は明確だ。
担当者が心配する前に進捗を報告するということを実行すれば、クライアントはあなたに絶大な信頼を寄せることになり、その他の作業もスムーズに進むことが期待できる。
提案内容の意味や説明
また、提案内容の意味や説明を怠ってはいけない。
専門的なことを、あなたに代わりクリエイターが説明することもあるだろうが、余りに専門的な言葉で説明し過ぎると、クライアントの顔色が変わってくることがある。
これも、相手の立場に他って考えれば心理を読むことは容易だ。
あなたも余り詳しくない分野に関して、口早に専門用語を多用して説明され、理解を促されても余り良い気持ちはしないだろう。
クライアントは制作の依頼主であるが、制作の専門家ではない。だからこそ、専門的なことを解り易く説明する必要があるのだ。その説明が、クライアント担当者が理解できてはじめて決裁者へ伝達されるわけだから、担当者が理解できない説明では失格だ。
専門的な分野であるからこそ、相手の立場に立って解り易く説明し理解してもらう努力はあなたの価値を大きく向上させる。
これら2つを見ても、相手の立場に立って行動するということが重要
B to B取引などでは、個人の判断だけでビジネスが動いていくことはほとんどない。
一般的なビジネスパーソンにおけるビジネスの成功は、すべての決断を承認してもらう必要があり、その承認を速やかに取得することで自身の成果となっていく過程において、理解不十分のまま案件が動いていることはありあえないのである。
この考え方は、制作クリエイターには理解できないことなのかもしれない。なぜならば、制作クリエイターは自分の専門的なこと以外は、人に任せることがあたり前であり、自分が理解できないからといって案件が止まることはないからだ。
この思考を理解した上で、行動することがWeb担当者やディレクターであるあなたの役目である。
しかし、あなたの制作チームのスタッフは、そんなことよりも創りあげるものがすべてと考え、良いものを創ることだけに執着し人の心理というものは考慮しない。また、しない傾向になる。
だからこそ、あなたが制作にかかわるすべてのスタッフおよびクライアントの心理を理解し、行動することが重要なのである。
だれにも理解されない孤独な行動ではあるが、それがあなたの役割なのです。
読了ありがとうございました。