本物を知れ!「餅は餅屋」プロとアマチュアの3つの違い
2015/09/20
「餅は餅屋」という言葉をいま一度考えてみた。
世に存在するすべてのコトはDIY(Do It Yourself)が可能
例えば私の父は、家の外壁を自分で塗装したとか、物置の雨漏りを自分で修理したなどDIY実績が豊富だ。また、世には自力で家を建てたという兵(つわもの)もいたりする。(←この場合、建築資格を有していなければ違法となるが…)
いわゆる、すべてのモノは知識と技術(資格)と時間さえあればDIYが可能ということです。
当然これはWeb制作にも当てはまります。ましてやWeb制作は、HTMLを独学やスクールで習得すれば比較的容易に誰もがDIYできる分野でもあります。
しかし、それでも「餅は餅屋_専門家に任せろ」というのには、以下の3つの理由が存在すします。
回を重ねるごとにクオリティというものは向上する
年に1度、またはスクールの課題制作やその延長等で制作した人と、1ヶ月に1度のペースでWebサイトをローンチしている人とでは、その数と比例してクオリティに差が出ることは誰にでも想像ができるでしょう。
また、自分本位で制作したものには「協働」というコミュニケーションを要さないばかりか、困難極まりない要望に対してのチャレンジも生じません。なぜならば、自分のできる範囲で完成をイメージし、それを表現するだけの、単なる「チュートリアル」に過ぎないからです。
制作の現状では、相手の要望に応えるための自身の技術・技量、またそれに対してのトレンドや見解、効果など様々な意見の積み重ねを基に制作を進めることが重要であり、その制作の進め方と第三者の意図を表現した結果でクオリティを判断します。
この判断は達成と経験の数量によって決まるといって良い。
専門家としての意識が、その専門的な情報を記憶する
Webデザインでも、コーディングでも、プログラミングでも、自分の生業としている事柄だからこそ、それに関するニュースに目が留まる。
「新しいブラウザが登場する」「ドロー系ソフトのバグがもたらす問題点」「新種のマルウェアの登場」など、世の中には様々な情報が溢れているが、自分の興味のあるもの以外の情報は頭に残らない。また、Web制作という分野にいるからこそ、その分野の情報が集まってくるということもあります。
専門外の人間が、一時的にその情報を入手することはインターネットのおかげで容易に達成することができるが、その情報の信憑性や時間と共に移り変わった経緯、またその分野の常識といわれる内容などについては到底読み取ることは出来ません。
このことからも、「餅は餅屋」といわれる所以です。
機材は使いこなしてこそ、その能力を発揮する
昨今では、プロ仕様の機材が一般人も手が届く金額で売られている。また、専門的なショップや、専門家でないと購入すらできないといった制限が存在せず、あらゆるものが手に入ります。
ある写真家は「最近は写真を職業にしていない一般のカメラ好きが、我々よりも良い機材を揃えているよ…」と語っていたが、機材の差でプロとアマチュアの区別がつかないことを言いたかったのでしょう。
Web制作に関して言えば、機材といえるものは「パソコン一台」と合わせて「ソフトウェアが数本」と、他業種と比べても安価に機材をそろえることができます。また、その機材のメーカーやスペックで「本物感」が2割り増しくらいに印象付けられることもあります。
しかし、それらの機材も「使いこなして」こそプロといえます。お金を払えば手に入る時代であるからこそ、その機材をどのように使いこなすのが大切なのです。(手にしている機材で、本物感を演出することもプロの仕事かもしれないが…。)
まとめ
このように、なんでもDIYでできてしまう時代だからこそ、「餅屋」の技量や技術の素晴らしさを体感することをお勧めしたい。
読了ありがとうございました。