ニッチな商品を扱う店主の販売戦略が秀逸だった話し|クリック&モルタル
2015/09/10
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Web制作におけるクライアントの要望は非常に奥深い。
十数年も制作業界で生計を立てているが、今だにこう感じるのだから、これから先も自分の価値観を覆すような興味深いコトが待ち受けているのだろう。
カルチャーショックに近しい感覚を覚えた
先日、調味料販売のクリック&モルタル型のビジネスを展開している店主と世間話をしていたときのこと。
そのお店は、楽天ストアやヤフーショッピングでネット通販を展開しているのとあわせて、自社サイトでも通販を受け付けているのだが、そのサイトのつくりがお世辞にも「魅力的」とはいえないデザインなのである。
そんな感想を思わず口にすると、店主は「いやいや、あれでいいんだよ。ウチは素敵なホームページはいらないのよ」と…。
私は「あぁ、知り合いの人に作ってもらったとか、そんな理由かな…」と想像したが、詳しく話しを聞くと、そこにはこのお店ならではの戦略がしっかりと存在していた。
ニッチ分野のネット販売戦略
その店舗では、世界各国の珍しい調味料やスパイスを取扱っており、それは近所のスーパーやショッピングモールなどでは、なかなか手に入らないような大変珍しい商品が所狭しと並んでいる。
そんな調味料販売のお店だから、そこに足を運ぶお客さんも料理人や栄養士といった「調理のプロ」が多いそうだ。
扱っている商品がニッチなだけに、そこにおとずれる客もかなり専門性が高いといえる。
そんな専門性を持った客がターゲットということで、店主は「品質」と「品揃え」、また食に関するものだけに「賞味期限」や「衛生面」の管理に資源を集中していくことが重要と話してくれた。
ホームページに費用をかけ「機能的で魅力的なデザイン」のホームページを公開することで、顧客にマイナスの印象を与える可能性もあるというのだ。
デザイン性は「有る越したことはない」と考えていた私にとって、この意見はまさにカルチャーショックに近い衝撃を受けた。
また、小さな店舗の店主が「自社のイメージと顧客の潜在的な要望」を営業戦略として掲げ、ネットを活用していたことに脱帽した事柄でもあった。
またひとつ勉強になったと頭を垂れた瞬間だった。
読了ありがとうございました。