ディレクターへ「ヒアリング時の心得」|関係の無い会話がアイディアを生み出す
Webサイト構築、またはリニューアルを考えているクライアントとのオリエンテーション ミーティングで、その会社の社長さんが同席してくださる場合があります。
そんな場において、時として社長さんの『熱い思いの丈を語るオンステージ』と化してタイムオーバーとなることも多くあります。
実作業では、別の社員さんがWeb担当者ということで、社長さんの参加は最初だけということで伺ってはいますが、このオンステージをどのように受け止めたら良いのだろうか?
ちょっと面倒だなぁ~という感情はNGです
「具体的なハナシも何もなく、貴重な打合せが1回消費される」とネガティブに受け止めることはやめましょう。
制作上がりのディレクターによく見られるこの感情は、真面目で誠実、業務遂行に真摯に向き合う実直な方に多いですが、こうならないよう意識的に考え方をコントロールすることが大切です。
社長さんの話を直に聞けるのはそうそう無いぞ!と受け止め、その語られる一言ひとことに「興味をもって」聴くように心がけましょう。
その社長さんが企業の創業者だった場合、その思いはウェブ制作の工程において様々な面で役に立つことも多く、その企業のコアコンピタンスが垣間見れることにも繋がります。
またその後の制作工程で、表現方法に戸惑う場面に出くわすかもしれません。
そんな時、その戸惑いを見直すきっかけとして、はじめに話を聞いた社長さんの言葉が重要な道しるべとなる場合があるのです。
スイッチの切り替えを意識する
まず、ディレクターの思考において「制作スイッチ」と「接見スイッチ」をしっかりと切り替える習慣を身につけておきましょう。
先のようなミーティング時に、相手の「制作に直結しないハナシ」をネガティブに置けとめてしまうということは、スイッチが制作に入っている証拠です。(聞き出す情報が制作に必要かどうかを判断しているから、それに関係ないと思ったときにイライラが誘発されるのです。)
接見時は「相手の話を興味を持ってなんでも聞く」というスタンスが必要で、その人の趣味や出来事、考え方などその人そのものに興味を抱くことがポイントです。
コーポレートサイトでは会社案内と商品(サービス)紹介が目的であったとしても、その企業の個性や、そこで働く人々の感情や想い等が表現されたWebサイトは大変魅力的になるものです。
Webサイトの制作にばかり目を向けるのではなく、そこで表現する人々へ興味を向けることがディレクターの大切な目線です。
読了ありがとうございました。