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WEBディレクターの本音ブログ

信憑性のない数字を並べて難しく考える人に対するクリエイターの本音

      2015/09/08


simple-business

時にアナタは「この案件は○○時間で完成を予定していて、あなたの時間単価が▲▲円だから□□□□円で…」などとクリエイターへのアウトソース分の経費を計算していたりしないだろうか?

実際の制作現場において、元請け営業担当者やWeb担当者が上記のような計算式を用いて「経費計算」していることは比較的多い

これは、制作に精通していないが故の思考なので、一概にダメを出すつもりはないが、この計算式において浮上する数値には何ひとつ正しさがないと言っておく。

まず時間の数値(○○の部分)だが、クリエイティブな制作案件ほど、事前に完成までの時間を割り出せるはずもなく、予測の域を出ておらず信憑性がないものだ。過去の同等案件がベースとなっていたとしても、時間とともにスタッフのスキルは向上するし、世間の評価やトレンドなども変わっていくことから、同等のものをつくるという考え自体がナンセンスである。

このような考え方は、「流れ作業」や「大量生産」における作業でしか正当性を測れない数字であり、クリエイターを作業者と勘違いしている証拠だ。

次に、時間単価(▲▲の部分)だが、データバンクなどの調査機関が発表する平均額を参考にしたとしても、能力評価における決定的な基準はないことから、この数値も全く正当性がない

そして、この信憑性のない数字正当性のない数字の掛け算により算出された□□□□円は、あたかもロジカルな計算から導きだされたもののように扱われるが、何の裏付けもない「ただの数字」だ。

この「ただの数字」を巡って、様々な意見交換がされるのがクリエイターを取り巻く現状であるが、それを主張しても「ビジネスが分かっていないヤツと変人扱いされたり、面倒なヤツというレッテルが貼られるだけ…」と悟りを開いているクリエイターは数知れない。

そんなクリエターは、笑顔で和やかに□□□□円を見て、自分が必要としているモノにあてはまるかどうかを判断する。
また、人によっては□□□□円ではなく、その案件の魅力あなたへの信頼感などで受注か否かを判断している。

結局のところ、ひとつの案件を訳のわからない数字を持ってきて複雑化しているのは、あなた側の問題なのかもしれないですね。

読了ありがとうございました。


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